メンバー紹介vol.2

こんにちは、寺子屋恵迪広報担当です!


これから随時、寺子屋恵迪メンバーを紹介していきます。少しでも皆さんの日々の学習の励みになればいいなと思っております。


本日紹介するのは佐々木さん(さっちゃん)です!

佐々木さんは富良野市出身で法学部の新4年生です。

高校時代は、部活と勉強を両立しながら学校生活を楽しんでいたそう!


―北大法学部を選んだ理由を教えてください

北海道内で授業料が安い国立として北大を選びました!

法学部は中学の時にある先生に「警察官になりたい」旨を言ったら、「それなら、北大の法学部に行って、キャリアの警察官になるしかないな笑!」と冗談めかしく言われたのを間に受けて選びました。加えて、教科書で読んだ「大津事件(*1)」「尊属殺重罰規定違憲判決(*2)」の説明が面白かったこともあります。


―得意科目は何でしたか?

海外ドラマを見るのが好きだったこともあり、英語が得意でした!

単語の語源をネットで調べて語彙を増やしてました


―逆に苦手科目は?

数学です。中学のときの先生が苦手だったのがきっかけでした笑

ただ、高校の先生がいい先生だったこともあり徐々に克服できました。


―北大での生活はどうですか?

授業がとにかく楽しいです。特に好きな科目は憲法と社会保障法です。

どちらも、人を救うための法という点では共通しています。具体的に言うと、憲法における社会権の具体化が社会保障に関する法律です。

よく「裁判官は冷たい」「裁判官は世間知らずだ」と言う人がいますが、憲法や社会保障に関する判例では、権利や自由を侵害された人をどうにかして救おうとする裁判官の意図が読み取れるような気がして、とても面白いです。


―寺子屋恵迪に参加した理由を教えてください!

札幌で住むようになってから、経済格差の大きさを目にすることが増えたからです。

周囲には、高校卒業後すぐに就職して辛い日々を過ごす友人がいる一方で、大学には講義に出ず親に車を買ってもらう人もいます。あるいは大学に通いながら奨学金でギリギリの生活を送る人も。

私は経済格差で苦しむ人に対して親近感を感じる人間なので、手伝おうと思いました。


―寺子屋恵迪で今後どのようなことをしたいですか?

現在ホームページ担当として進めている「俺の道」を拡充したいです。

自分のような田舎出身者は、都会の子どもに比べて知らない「人生の選択肢」が多いように感じます。

僕が大学で知った「人生の選択肢」を「俺の道」では紹介したいと考えています。

寺子屋恵迪は小中学生を中心に、無料で勉強を教える活動を行っております。北大生と勉強したいという方はぜひご連絡ください。


◯今日の豆知識

*1「大津事件」…1891年に日本を訪問中のロシア皇太子が日本の津田巡査に切り付けられ、負傷した事件。列強であるロシアからの報復を恐れた政府(伊藤博文など)は、津田に対し日本の皇族に対する罪である大逆罪の適用を要請し、津田に対し死刑を求めた。しかし、当時の大審院長(現在の最高裁判所長官)は、「刑法に外国皇族に関する規定はない」として殺人未遂罪を適用するよう他の裁判官を説得し、津田を無期懲役に処した。結果、司法権の独立を保持することで、世間に対し「国家権力の暴走を防ぎ、少数者の権利自由を保護する」という三権分立の重要性を知らしめた。


*2「尊属殺重罰規定違憲判決」…実の父親にレイプされ続けた娘が父親を絞殺した事件。親殺しは普通の殺人よりも刑罰を非常に重くしていた当時の刑法の規定は、憲法14条に規定される「法の下の平等」に違反するとして戦後初の違憲判決を出した。ちなみに、娘側の弁護士は親子2代にわたって娘を弁護し続け、その報酬はジャガイモ一袋だったという。


◯バックナンバー

メンバー紹介vol.1「リスに憧れて」

メンバー紹介vol.2「人を救うための法」←now!!

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寺子屋恵迪は2022年3月をもって活動を終了しました。

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