偏差値47の高校でも、旧帝大学に進学できました。
~俺の道vol.3出身高校の偏差値が低く(偏差値47)ても、北大に行けるんだ編in恵迪寮~
0.企画趣旨
この企画では、恵迪寮(けいてきりょう)に住んでいる様々なバックグラウンドを持つ人々にインタビューをしています。
世の中にはいろいろな選択肢が存在するということ、またそんな人が身近にいることを知ってもらうことで、中高生の進路についての判断の一助にしてほしいという思いからはじまりました。ぜひ参考にしてみてください!
1.今回のゲスト
今回のゲストは、北海道大学法学部3年の今井君です。
今井さんの出身高校は愛知県立小牧高校(偏差値47!)です。一般的に、進学できる可能性のある大学の偏差値は出身高校の偏差値の10下と言われていることからすれば、偏差値47の高校から北大法学部に進学することは快挙であると言えます。
Q.今井君の出身高校について教えてください。
「出身高校は、愛知県立小牧高校(偏差値47!)です。小牧山の麓にあり、山頂の小牧城を眺め放題です。」
Q.どういった子供でしたか。
「小さい頃は、運動が大好きで、兄弟や友達とスポーツばかりしておりました。最高でした。」
Q.大学受験をするきっかけを教えてください。
「大学受験をするきっかけは、特にありませんでした。高校を卒業してこれをやりたいというものは見つからず、それを探すためにも大学に進学しました。」
―(やりたいことを探すための大学であるなら、北大じゃなくても地元で良さそうなものですが、)北大に進学した理由はありますか?
「やりたいことを探す以外に、出身県から出たいという気持ちがありました。
親元から離れて、自分で生活したい→せっかく親元から離れるなら個性の強い都道府県に住もう→北海道いいじゃんという感じで北大に決めました。」
Q.受験勉強について教えてください
「受験勉強は、高校の3年間で勉強しました。受験勉強というよりは、勉強をするために勉強をしていました。」
―周りの友人に自分と同じようなレベルの大学を目指す人はいましたか?(+勉強などのモチベーションの保ち方)
「周りの人がどこの大学に行こうとしているのか、現役時代に積極的に聞いたことはなかった。勉強がしたくて勉強をしていたので、もはやモチベーションという概念はなかった。」
Q.現在どんな勉強をしていますか
「現在、法学部に所属し、日本の法律を学んでおります。最近では、よくニュースに出てくる「刑法」の理解を深めております。」
―刑法で最近興味のある事柄を教えてください
「最近、身近な人の大切な靴が盗まれたという話を聞いたので、窃盗罪がどのような場合に成立するのかもう一度詳しく調べるつもりです。」
Q.将来の目標について教えてください。
「将来の目標は、次の世代に「何か」(もちろんよいもの)を残したいと思っております。私は、今まで並々ならぬ努力を重ねて私たちに素晴らしいものを残してきた偉人たちに憧れています。私が残したい「何か」が何かは、まだぼんやりとしています。」
2.まとめ
実は筆者が通っていた高校も北海道の田舎にあり、偏差値も46くらいしかなかったので、親近感があります。
進路選択に関しては、色々な選択肢があると思います。中学、高校ときて大学という枠にとらわれすぎずに、進路を考えてみるのもいいかもしれませんし、人に話を聞いてもらうだけでも、なにかが変わるかもしれません。
寺子屋恵迪(てらこやけいてき)では、毎週水曜日夜18時から20時までZOOMを使って勉強や進路等の相談を実施しているので、ぜひお気軽にお越しください。
余談
この記事を書いた人:北海道大学法学部3年佐々木
前述の通り、筆者も偏差値46の北海道の高校出身です。僕の周りに北大に進学しようとする人は数人しかいなかったり、中学で優秀な成績を修めていた友人は頭のいい別の高校に進学していたりしたため、北大を志望しているということを話すのが少し恥ずかしかったという思いがありました。
ただ、筆者が通っていた高校はほんとうにいい先生がたくさんいて、だからこそ僕は大学に進学できたと思います。
〇今日の豆知識
戦時中の日本文化を研究していた文化人類学者のルース・ベネディクトもその著書「菊と刀」において、次のように述べています。
「6歳か7歳になるころに、彼ら※は「恥を知る」ように、責任を与えられます。子供たちは、その責務を果たさないと、恐ろしいことが起きることを知らされます。(中略)この幼少の頃の経験によって、子供は世間の笑い者になり、誰も相手をしてくれなくなると言われたときに、いうことを聞いて我慢するための準備をしているのです。」
(※日本の子どものこと)
しかし、一生懸命努力することは決して恥ずかしいことではありません。
例え偏差値の低い高校からだって、すくなくとも北海道大学の文系には入学することだってできるのです。また、周りから馬鹿にされるかもしれないと考えているのは自分だけで、話してみると真摯に応援してくれるかもしれません。
是非、進学について、出身高校の偏差値に縛られない考えを持ってほしいです!
◯バックナンバー
俺の道vol.3「努力少年」←now!!
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