お金がなくても、夢を追いかけることはできる

~俺の道vol.10お金が無くても大学に行く北大生編~


0.企画趣旨


この企画では、恵迪寮(けいてきりょう)に住んでいる様々なバックグラウンドを持つ人々にインタビューをしています。

 世の中にはいろいろな選択肢が存在するということ、またそんな人が身近にいることを知ってもらうことで、中高生の進路についての判断の一助にしてほしいという思いからはじまりました。ぜひ参考にしてみてください!


1.今回のゲスト


今回のゲストは、北海道大学法学部のNさんです。
Nさんは、現代では珍しいまさに苦学生といえるような人で、とても尊敬できる人です。


Q.出身地と学部について教えてください

愛知県名古屋市出身、法学部です。


Q.小さい頃について教えてください

外で友達と鬼ごっこするのが好きでした。勉強がとにかく嫌いで先生の話に茶々を入れたりしてよく廊下に立たされてました(笑)。小6までは成績で◎をとったことさえなかったですね。


Q.生活にかかるお金について、どのようにやりくりしているか教えてください

大学生活に関して両親からの援助が一切ないので、基本バイトで賄っています。奨学金も少額借りれたのですが、それだけでは全然足りないので、月に20日以上シフトを入れて十数万円稼ぐことでなんとか生活費を捻出できています。あとは食費などをギリギリまで削って支出を抑えることで凌いでいます。


Q.恵迪寮に住もうと思った理由を教えてください

金銭的余裕がないからというのが正直な回答です。地元の大学に通っても実家からは出されることになっていたので、住居をなんとか用意する必要がありました。学生マンションなどでも結構家賃がかさんでしまうので、大学に進学するためには寮に入るしかなかったので入寮しました。


Q.大学に進学した理由について教えてください

司法関係の仕事に就職したかったので法学部に進学しました。当たり前のことですが、司法試験などの国家試験に合格するには法律の勉強をしっかりしなくちゃいけなくて、でも今の自分は法律の勉強の仕方などが何一つわからない状況に立っているから、法律の教育を受けられる環境に身を置くのが自分の望みを叶えるのに必要なことだと思ったので、法学部に進学しました。ただ入学金などの進学費用も自分でなんとかしなければならなかったので、高3の夏休みには進学を諦めて公務員試験の勉強をしていました。しかし国家公務員試験に受かって司法関係の公務員に高卒で就職するor働きながら勉強して司法試験を目指す道と、バイトしながら受験勉強して大学に進学する道の両方を考えた時に、後者の方が自分の夢を叶えられる確率が高いと感じたので、就職せずに進学しました。

Q.将来の目標について、教えてください

司法関係の職に就くことが将来の夢です。本当は司法試験を目指していると言いたいのですが、法科大学院に進学する費用の捻出が難しく、また予備試験ルートを目指すにしてもバイトに追われて十分な勉強時間を確保できないので司法関係の公務員も考えています。司法試験を目指すか、公務員を目指すか、他の司法関係の職業を目指すのかはまだはっきりとは決まっていませんが、大学で色々なことを経験していく中で決めていきたいです。

-司法関係の職に就きたいと思ったきっかけなどはありますか?

子供の頃に何かと理不尽を感じることが多かったので、理不尽を世の中からなくすことに貢献できる職業に就きたいと思ったため、司法関係について興味を持ちました。具体的なきっかけなどは特になかったです。

-恵迪寮に入った感想について教えてください

やっぱり最初は汚いな〜と思ってしまいました(笑)。今ではとっても良いところだと思っています。学部や学年を超えた友達を作ることもできるし、みんなでご飯食べたりするのはとーっても楽しいです‼️恵迪寮、最高ーーー‼️


2.まとめ


 筆者は比較的恵まれた環境で育ってきたと思うので、Nさんのような人には尊敬の念しかいだきません。

→同じような苦学生で、北海道大学理学部の学生を取り上げた記事はこちら



 ちなみに、筆者も法学部ですが、最近NHKの「昔話法廷」というものを知り、これをきっかけに法律に興味を持つ人もたくさんいるんだろうなあと思いました。自分が将来やりたいことを見つけるために、色々なことに興味を持つことはとても重要なことですね。


3.筆者の余談


筆者の余談~司法関係の職業かっこいい職種ランキング(法曹除く)~

今回、NSさんは司法関係の職に就きたい、ということで、主に司法をつかさどる公務員のうち、かっこいい職名がついたものをランキング形式で紹介したいと思います。


第三位 裁判所書記官

「裁判所書記官は,法律の専門家として固有の権限が付与されており(裁判所法第60条),その権限に基づき,法廷立会,調書作成,訴訟上の事項に関する証明,執行文の付与のほか,支払督促の発付等を行います。」裁判所HPより抜粋

→やってることは難しそうですが、「書記官」という響き、なんかかっこいいですね。

ちなみに、裁判所書記官は毎年行われる裁判所事務官試験を合格し、その後内部試験を突破することでなることができます。


第二位 家庭裁判所調査官

「家庭裁判所調査官は,例えば,離婚,親権者の指定・変更等の紛争当事者や事件送致された少年及びその保護者を調査し,紛争の原因や少年が非行に至った動機,生育歴,生活環境等を調査します。」裁判所HPより抜粋

→これも「調査官」という響きがかっこいいですね。家庭裁判所調査官も、書記官同様、毎年行われる家庭裁判所調査官試験に合格することでなることができます。筆者は「家栽の人」という漫画を読んで、一時期「家庭裁判所調査官、アリだな…」と思っていたことがあります。


第一位 執行官

「執行官は,各地方裁判所に所属する裁判所職員で,裁判の執行などの事務を行います」

裁判所HPより抜粋

→堂々の第一位です。「執行官」男心をくすぐられる響き。実際の職務内容としては不動産の明け渡し、子供の引き渡しの強制執行などを行います。執行官のなり方は裁判所のHPをご覧ください。ちなみに、「新・民事執行実務」という雑誌の巻末には執行官の合格体験記等が載っていいます。読んでみると、どんな人が執行官になるのかを知ることができると思います。


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寺子屋恵迪は2022年3月をもって活動を終了しました。

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