奈良の超田舎から札幌に出てきました。
~俺の道vol.5ひと学年9人の田舎から札幌に来た北大生編~in恵迪寮
0.企画趣旨
この企画では、恵迪寮(けいてきりょう)に住んでいる様々なバックグラウンドを持つ人々にインタビューをしています。
世の中にはいろいろな選択肢が存在するということ、またそんな人が身近にいることを知ってもらうことで、中高生の進路についての判断の一助にしてほしいという思いからはじまりました。ぜひ参考にしてみてください!
1.今回のゲスト
今回のゲストは北海道大学農学部農業経済学科に在籍しているIさんです。
Iさんは奈良の田舎から北海道大学総合文系に入学し、その後理転したという経歴の持ち主です。
Q.出身地について教えてください。また、地元に大学に進学する人はどれくらいいましたか?
「小学校から中学校は奈良の田舎に住んでいました。駅まで車で40分、コンビニなどはないたんぼだらけの田舎でした。私の学年は9人でしたが、今大学に行っている人は3人です。高校はほとんどの子がいくけれど、大学に進学するのはだいたいクラスの半分より少ないくらいだと思います。」
「奈良の半分は山なので、そこに住む子たちがそれぞれの高校に通うための公立の寮がありました。私は高校2年生までそこに住んで通学していました。」
―寮にすむことに抵抗感などはありましたか?
「実家ではどこにいくにも親に送ってもらわないといけなかったので、寮に住むと自分で行動できるようになると思いました。親と離れて生活する機会も欲しかったので私はとくに抵抗はなかったです。」
―高校の時に寮に住んでいたことが、プラスに働いたことはありますか?
「同じ境遇の子たちと生活できたことで高校生活を頑張れたと思っています。テスト前に一緒に勉強したり、嫌なこと聞いてもらったり。みんな頑張っていて尊敬してました。」
Q.なぜ、大学に進学しようと思いましたか?
「通っていた高校がほとんど大学に進学する高校だったのと、大学で好きなことを学べたら楽しそうだと思ったからです。」
Q.どういった子供でしたか?
「本を読むのと外で遊ぶのが好きでした。けっこう活発だったと思います。」
Q.将来の目標を教えてください
「野生動物と共存できるような仕組みを作りたいです。身近に獣害とか農林業の衰退を見てきて、それを根本的に解決できたらいいなと思うようになりました。」
Q.現在どのような勉強をしていますか?
「総合文系から、農学部農業経済学科に移行しました。農業・経済学、生態学をいろんな角度から学べるのが面白いなと思います。」
―あえて総合文系から農学部に移行した理由はありますか?
「高1のときは国際問題に興味があって、文系に進みました。でも、もともと生き物が好きだったので、やっぱり1番わくわくするのは生態系とか、自然に関わる分野だと途中で思い始めました。」
「高校の先生に相談したら、北大の総合入試という制度があるよと教えてもらって。遠いところに行きたいという思いもあったので、北大の総文で入って理転しようと決めました。」
Q.田舎出身者として、同じような境遇の人に向けてメッセージをお願いします。
「進学を目指す人が少なかったり、勉強する場所がなかったりと大変なことも多いと思います。でも、先生にじっくり教えてもらえたり、少人数で話あったりできるという利点もあります。人との出会いを大切にして、こつこつ努力すれば行きたい場所に行けると思います。」
2. まとめ
東京大学や早稲田・慶應大学など、有名な大学の合格者ランキングは偏差値の高い都会の高校が上位を独占しています。そのような高校では、2年生までに高校のカリキュラムを終えて3年生は大学受験対策に特化していることも多いと聞きます。
そのような都会の高校ほど受験に有利かもしれませんが、Iさんが仰ったように田舎には田舎の利点があります。人との出会いを大切にしながら、目指す場所に向かって頑張ってください!
3. 筆者の余談
面白い名前の判例集(民事編)
今回も特にネタになる本が見つからなかったので、筆者が個人的に興味のある事柄について紹介します。
法学部で勉強していると、判例に「いわゆる○○事件である」とかかれているのをよく目にしますが、時に興味を惹かれる名前の判例があります。今日はそれらを紹介します!
「光靖撃つぞ事件」
12歳7月の某少年が、遊んでいて「光清、撃つぞ」といいながら空気銃を被害者である光清少年に向けたので、光清少年が「危険だから止めろ」と制止したのに、引き金に触れ発砲し、光清少年の左眼を失明させたという事件。
ちなみに、この少年は不法行為を問うための責任能力が否定されました。(少年自体には責任がないから、その親に責任があるとされた)
(大審院判決大正6年4月30日大審院民事判決録23輯715頁)
→加害少年と光靖少年のその後が気になるところです
「悪魔ちゃん事件」
父親が息子の名前を「悪魔」として出生届を提出し、一度受理されたがその後戸籍課職員の間で「これはダメなんじゃないか」と疑問が生じ、父親に対し名前を変更するように求めた事件。
父親は命名について「(この命名により)人に注目され刺激を受けることから、これをバネに向上が図られる。」という理由を主張した。
ちなみに、その後父親は市に対し「阿久魔」ではどうか、と問い合わせをしたが、市は「当て字でも『あくま』はダメである」と回答し、最終的に「亜駆」と命名されたことにより、決着した。
(東京家裁八王子支部平成6年1月31日審判)
→「亜駆」さんは現在28歳であると思われますが、どんな人に成長したのでしょうか。
ふとした「面白そう」という感覚はとても貴重だと思います。そのような感覚が思いの外、自らの進むべき道を照らしているのかもしれません。あなたはどのようなことに対して「面白そう」と思いますか?
今日はここまで。
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